西部警察PART I(1979年10月14日〜1982年4月18日)西部警察PART II(1982年5月30日〜1983年3月20日)西部警察PART III(1983年4月3日〜1984年10月22日)

大門 圭介(渡哲也) 警視庁巡査部長・西部警察署捜査課捜査係・部長刑事(主任格) “大門軍団”の別名で知られる捜査課の刑事たちをリーダーとして率い、彼らからは「団長」と呼ばれて慕われている。 渡哲也 38歳から43歳まで大門団長を演じていた。(1941年12月28日生〜2020年8月10日没)

ただし、先輩刑事である谷・浜・南や木暮からは「大さん」と呼ばれる方が多い(なお木暮課長は初期は「団長さん」と呼び、その後も時折「団長」と呼んでいる)。一人称は基本的に当時の警察官または軍人を髣髴させるかのような「自分」であり、流行語にもなった。そのほか決め台詞として犯人との交渉などに際し「自分は西部署の大門だ」もある。

正式採用されている拳銃(ニューナンブM60)の代わりにソードオフ・ショットガン(散弾が広範囲に飛び散るように銃身を短くした改造散弾銃のこと)、レミントンM31改を使用している。

劇中では主にスラッグ弾を使用しており、PART-I終盤から狙撃用のスコープマウントが追加された。ショットガン以外ではコルト・ローマンやM16、M2カービン等の改造型を使うこともある。銃の腕前は松田刑事いわく全国22万人居ると言われる警察官の中でも一、二を争うほどの超一流で、本来ショットガンでは絶対にありえない遠距離からの狙撃も行う。

PART-III最終回スペシャル『大門死す!男達よ永遠(とわ)に…』において、博多湾沖の無人島・剣島(つるぎじま)(ロケ地は瀬戸内海の「犬島」)にて藤崎礼次(原田芳雄)率いる国際テロ組織と激しい戦闘を繰り広げた末に殉職した。

なお、最終的に大門を殺害したのは藤崎の情婦である松井圭子(中村晃子)であり、彼女も北条と五代によって直後に射殺された。

「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」を持論とし、部下の失敗をほとんど責めることはないが、自分のみ得ている情報に基づいて単独捜査を行った刑事に対しては、その刑事が失敗もしくは後に一般人が被害を受けたりした場合、または単独捜査をしていて袋小路に追い込まれているにもかかわらず隠し通そうとしているようなときには、鉄拳を振るう。

また、自分の進退をかけて部下をかばうこともあり、部下を思うばかりに、また部下が抱いている葛藤を断ち切らんとして、その部下に正義の鉄拳をふるうこともある。 そんな人間的魅力からか、部下達の信頼は絶大であり、それゆえ彼のためには生死もいとわないというほど強い主従関係、仲間関係、徒弟関係が結ばれている。

テレビシリーズ全編を通して同一キャストで出演した俳優は渡の他に石原裕次郎と武藤章生がいるが、裕次郎は長期の休演期間があり、武藤も登場しなかった回がわずかながらあるため、皆勤出演を果たした俳優は渡ただ一人。 当初企画時の設定では「滝沢啓」との役名であった(従って軍団名も「滝沢軍団」)。

2020.11.5.m.5000.sunglasses