沖田が登場編からメインで携帯したのは S&W M29 PPC カスタム 6.5inch。

本庁の特務三課在任時代にはスナブ・ノーズのコルトローマン2inchを使用していた沖田はその名残もあってか、ヒップホルスターには S&W M36 チーフスペシャルを携帯。

状況に応じて S&W M29 PPCカスタム 6.5inchと使い分けていた。

また、PART II 後半より鳩村と同じコルトパイソン4inchに持ち替えたが、これは鳩村との連携プレーを考慮に入れてのことと思われる。

このコルトパイソンはバレルこそノーマルだが、グリップは鳩村と同じカスタム用の木製グリップを装着していた。

なお、PART III 第7話より着任した山県のメインウェポンもS&W M29 PPCカスタム6.5inchだが、沖田の忘れ形見かどうかは定かではない。

沖田 五郎(三浦友和 当時30歳〜31歳)PART-II 第1話(1982年5月30日放映)〜PART-III 第6話(1983年5月15日放映)まで。

放映当時の諸資料によると、「PART-IIにおける最大の目玉である」とされ、PART-II終了と共に退場する予定だったことから(結果的にはPART-IIIにずれ込んだ)、PART-IIは沖田を主役としたシリーズだったと言っても過言ではない。役名は余命いくばくもないとの設定に合わせて、新撰組の沖田総司に由来している。

愛称は「オキ」「オキさん」「ゴロウ(ただし基本的に大門のみが用いる呼び名)」。
昭和29年4月28日、東京・麻布生まれ。港区立第一小学校 – 港区立城南中学校 – 都立青山高校を経て、東京大学法学部へ進学したとの設定。

演じる三浦はもとよりスポーツマンであるが、本作ではじめて大門と同じクルーカットの短髪に刈り込み、Gパンにブルゾン姿と、一層精悍な印象を見せている(ただし、PART-II中盤以降は髪が伸び、ハードな印象は若干後退する)。

元は国家公務員上級職試験に合格して警察庁に入庁した東大法学部卒のキャリア官僚であった。警視庁出向後は迷宮入り事件専門の特務三課に配属されていた(ただし進行中の誘拐事件の捜査を行っていた過去もあるなど設定の不統一が見られる)。

ヘリコプターの操縦免許を保持する他、登場した第1話から、走行中のバスにトラックから飛び移り、またヘリの縄梯子から洋上にニトロを棄てるシーンをこなすなど、アクション面でも活躍。西部署では世代の近い鳩村と仲が良く、鳩村を特攻隊長とするなら、沖田は行動隊長といったポジションを担い、互いに背中を預けられる仲として捜査活動も共にすることが多かった。

キャリア時代の階級は警部だったが、福岡で起きた人質篭城事件において独断で突入を敢行したことが、順調だった彼の人生を大きく変えることとなる。人質母子のうち母親は犯人に射殺され、自らも腰に銃弾を受けてしまう。粗悪な鉛(リード)で作られた弾丸は腰椎に食い込み、やがて鉛毒による骨髄炎を起こすことは必至だった。余命宣告を受けた沖田は療養のため1年ブランクを余儀なくされた後、残された時間を燃やし尽くすため、敢えて警察庁から西部署への転属を個人的に志願。その際、階級も自らの希望で警部から巡査への異例の降格が認められた。


この事実は、PART-III第6話に軍団全員に知れ渡る(南のみ大門を通じて先行して知る)まで、木暮と大門だけが知る秘密であった。登場当初は「余命半年」の設定であったが、結局は1年間に渡って活躍を続けた。

キャリア時代に国際線スチュワーデス(現在では「キャビンアテンダント」と呼称)の麻生順子(水原ゆう紀)と恋仲となり、婚約にまで至ったが、上記の人質篭城事件での被弾による自分の余命のため、理由を告げずに自ら婚約破棄した過去がある。ヘロイン密輸組織摘発のため、沖田がおとり捜査に彼女を協力させた経緯があり、婚約破棄後、復讐として組織の首謀者・軍司(宮口二郎)によってその情婦に堕とされた順子と、悲しい再会を遂げている(PART-II 第30話)。

普段は冷静沈着なキャラクターであるが、捜査の際は特務三課時代から、火のついたダイナマイトを犯人の口に詰めて犯人の居場所を吐かせるなど、軍団刑事以上に過激な手段を行使することも多かった。

序盤はS&W M29 44マグナムの6.5インチPPCカスタムを使用していたがPART-II第28話からはコルト・パイソン4インチを使用。また第11話ではS&W M29 8-3/8インチモデルを使用している。

PART-III第5話にて、誕生日を前に恐れていた骨髄炎を遂に発症、続く第6話で自らの死期を悟って西部署を去り、雪山に消えた。その際行き先は告げていないため、退職した彼の行方がどうなったかは誰も知らない。

死期を悟っての辞職という形で、キャラクター区分上は殉職刑事と同様の扱いになっているが、他の刑事と違い死亡を確認できるシーンがなく、雪山から彼の遺体が発見されたというストーリーも存在しないため、実際の生死は不明。


銀竜興業が京浜港の第三資材置場で銃の取引を行う事をつかんだ沖田は団長に連絡して現場へと向かった。

いち早く現場に到着した沖田。既に取引は終わろうとしていた…。

取引現場を抑えようとする沖田だが…

病魔に襲われている沖田の体は限界だった。

取引きが終わって立ち去ろうとしている一味に発砲。

沖田のコルト・パイソン4インチが火を吹く

銃撃戦が始まる。爆破するクルマ。

団長… 早く、来てくれ…。

追い詰められる沖田の前にスーパーZで現れた団長!


火を吹くレミントン!

ゴロー!ゴロー!

次々に現場に駆けつける西部署のメンバーたち。

ゴロー、引き金を引け!

逃げまとう犯人を狙うが、引き金を引く力が無い

そして、一発の弾丸が放たれた!銃弾は見事に犯人の足に命中!「団長!全員逮捕しました」

「団長、ありがとうございました。時間が来た様です。」

「みんなによろしく伝えて下さい」と警察手帳とコルト・パイソン4インチを団長に手渡す沖田。

それを、静かに受け取る団長。

「団長…、オレは…、オレは死にたくありません」

「・・・・・・」

静かに沖田を抱きしめる団長

駆け寄る刑事たち

敬礼!

敬礼!

静かにその場を去る沖田…。

「オキ!オキ!」

やるせ無い刑事たち


「沖田五郎、昭和29年4月28日東京麻布生まれ」

昭和57年5月、警視庁西部署捜査課に配属。

昭和58年5月、西部署退職。29歳…。

彼のその後の行方は要として判らなかった。

また、誰も彼の後を追うことも無かった。

沖田五郎、お前は我々の前を走り抜けた、

爽やかな風だった。

主題歌「勇者たち」石原裕次郎

西部署にけたたましく鳴り響く電話の音。受話器を取る大門「なに!銀行強盗!場所は!よしわかった!」一気に捜査課から飛び出す刑事たち!

2020.12.14.m.39500コルトパイソン