建設会社の営業部長西田幸雄が射殺された。しかも、凶器は44マグナムといわれるブロック塀でも簡単に破壊する恐ろしい銃だった。

現場検証の結果、銃は6発も発射されている。また殺された西田が自家用車を持っているにもかかわらずレンタカーを借りていることや、タイヤの跡から判断して、西田も犯人をひき殺そうとしていたらしいことが判明。西條刑事は、犯人は射撃の名手で何か目的があって6発目に西田を射殺したと判断する。だが、西田と犯人とを結ぶ線はなかなか浮かび上がらなかった。

そんな時、西田の自宅からアメリカ出張中に休暇を利用して猟に行った時撮ったフィルムが発見された。部下の木村も写っていたが、その木村が、建設会社の寮の前で、マグナムで撃たれた。木村は右腕を吹っ飛ばされながら何も知らないと繰り返すばかりだった。犯人を追った西條は、途中で金髪の外人女性ナンシーに出会ったが、彼女が男が逃げたといった方向には誰もいなかった。西條は相手が想像以上の拳銃の名手だったことに衝撃を受けていた。

西條はナンシーのマネージャーの牧に会って事情聴取をしようとしたが、大使館を通してやってくれと断られてしまった。その牧は日系ニ世で、アメリカで拳銃傷害の前科がニ度もある男だった。刑事たちは牧がナンシーの雇った殺し屋と判断した。一方、西條は殺し屋と対等に渡り合うために懸命にコルトガバメント45口径を使い射撃練習をした。そんな時、牧には完全にアリバイがあることが判明した。その直後、木村が再び病院で襲われた。しかも誰も犯人らしい人間を見ていなかった。理由がわかった。犯人は看護婦に変装しているナンシーだったのだ…。

一方その後の捜査で西田と部下の木村が猟の最中に少女を誤射していたことがわかった。しかもその場にはもう一人日本人がいたらしいことも判明した。少女の家族は日本人三人を恨み、殺し屋を差し向けたのだ。しかも、その少女の姉ナンシーがファッションモデルとして1ヵ月前から来日していた。西條が前の日会った女がそうだった。