LV-NEO 西部警察 Vol.23 マシンX 1/64
2020年12月発売 価格6,600円(4,753円)

●待望のスーパーマシン、『マシンX』登場
●番組登場初期の仕様を再現
●室内パーツの作りこみにも注目!

史上空前の規模でのアクションシーンが語り草になり、今でも刑事ドラマの代名詞として知られる『西部警察』。数々のスーパーマシンが登場しましたが、最初に製作された『マシンX』は作品中でも別格の存在として扱われ、現在でも強い思い入れを持つファンも多く存在します。TLVでは歴代スーパーマシンを7年以上にわたり展開してきましたが、今回ついにマシンXを製品化します。

スカイライン2000GTターボをベースにしたマシンXは『西部警察』第45話より登場。『PART-III』で悲劇的な最期を遂げたことでも、ファンの心に残りました。

今回は、登場話である『西部警察』第45話で夜間に犯人が乗る車を捜索しているシーンを再現し、サーチライトを展開、赤色灯を屋根上に載せています。

52種類の特殊装備を満載したマシンX、室内装備の作りこみにもご注目ください。アンテナ、サーチライトはユーザー取付パーツです。

「概要」52種類の特殊装置を搭載している特殊警察車両。出動の際は“エンジン音”-“暗闇に光り出すパトランプ”-“サイレン音”(当時一般的だったファンファン音ではなく「ポーピーポーピー」というフランス式)-ガレージオープンという順で現れる。

エンジン始動手順は“キースイッチ”-“マスターキー”-“イグニッション”の順にONにし、最後にスターターボタンでエンジン始動という、レーシングカー同様の複雑な方法となっている。

ナンバーは品川58 い 97-35(登場時の一部の映像では多摩58 ね 97-35となっており、『PART-III』の第47話では犯人により付け替えられ品川58 と 41-52となっている)だが、『PART-II』では品川57 た 97-35となっていることがある。

なお、劇中の走行音に関しては別に録音された排気音が当てられており、実車の排気音とは大きく異なっている。

「諸元」■ベースモデル:日産・スカイライン2000GTターボ 2ドアハードトップ(KHGC211後期型、1980年式)■エンジン:L20ET改■最大出力:300PS/7,400rpm(ノーマル:145ps/5,600rpm)■最大トルク:41.0kgm/4,400rpm(ノーマル:21.0kgm/3,200rpm)■最高速度:240km/h■乗車■定員:1名■助手席部分にはマイクロコンピューターなどの機器が設置されており、座席は存在しない。4点式ロールケージ設置のために取り外された後部座席のスペースに人を乗せることもあった。

車体色:ブラック(側窓付近にゴールドのライン)■ホイール:イタリア・カンパニョーロ製マグネシウムホイール(ゴールドに塗装)■シート:ドイツ・RECARO製バケットシート■シートベルト:イギリス・ブリタックス製4点式■ステアリング・ホイール:イタリア・ナルディ製

「主な特殊装置」一部は形を変えるなどして実際の警察車両などでも実用化されている。マイクロコンピューターは警視庁のデータベースとリンクしている。各種計算も行える。西部署内の専用端末ともリンクしており、端末で検索されたデータを受信し車内で閲覧することも出来る。

車載モニターはマイクロコンピューターと連動して、前科者リストの検索・閲覧などが可能。現代でのカーナビゲーションシステムにあたる機能も搭載。特殊無線機警察無線は勿論、船舶無線や航空無線も傍受出来る。

サーチライトは上下左右可動式。シフトノブの後ろの操作盤で操作。リモコン式スチルカメラ(ニコン製)採証用。ロールケージに取り付け。検挙に直結する証拠が記録される。PART-I終盤以降は取り外されている。また、後述するPART-III第47話では、犯人・尾崎によってVTRカメラに交換された。

レーダー・スピード感知器フロントグリルの進行方向右側に設置。特殊発信ペイント弾発射銃。カラーボールに電波発信機能を追加させたもの。特殊塗料から発信された電波は車内のモニターで確認出来るが、アルミで囲われた空間に入ると電波が受信できなくなる(PART-Ⅰ第45話)。

フロントグリルの進行方向左側に上下左右可動式のインパクトトレーサーを装備。車内のシフトノブ先端の赤い発射ボタンを押してカラーボールを発射させる。

自動車電話。増設燃料タンクはトランク内に150リットル分のタンクを装備。増設メーターコンソールはタコメーターや240km/h対応速度計、電圧計など。遠隔操作式自爆装置。起爆スイッチは木暮課長が管理。

第45話「大激走!スーパーマシン」登場シーン

第45話「大激走!スーパーマシン」夜間追跡シーン

第45話「大激走!スーパーマシン」東名高速追跡シーン

「登場までの経緯」『PART-I』第45話『大激走!スーパーマシン』より登場。西部署管内で、銀行強盗を襲撃して現金を強奪するという事件が多発。大門軍団の覆面車では、違法なチューンを施されしかもA級ライセンス保持者である犯人が運転するアメリカ車のマーキュリー・クーガーには追いつけず、谷刑事の指示により3台の覆面車(日産・セドリック)で挟み撃ちしようとしたところ、運転に自信のある桐生刑事が独断行動に出て民間人をはねるという不祥事が発生してしまう。

この事がきっかけで、木暮課長は日産にマシンXの納車を前倒しさせる。かねてより、西部署には「捜査課に新人が来る」という噂が流れており、二宮係長以下軍団刑事達は「大門が更迭されて代わりの人間が来る」と思い込んでいた。そんな折、遂にマシンXが納車され、大門軍団は新しい仲間の加入に喜ぶ。

「劇中の活躍」初登場となった『PART-I』第45話では、マシンXの特殊装置をフル活用して犯人を追い込んだ。『PART-I』の第69話『マシンX爆破命令』では、現金輸送車襲撃を狙う犯人に強奪されてしまう。いつまで経っても発見されないため木暮課長が自爆装置のスイッチを押そうとした寸前、北条刑事から発見の連絡があり、自爆を免れる。

『PART-II』第14話まで活躍し、後継のスーパーZ・マシンRSが登場してからは、コンピュータの回線は全てオフにされた状態で警視庁特殊車両課のガレージに保管されていた。その後『PART-III』第47話『戦士よさらば』で再び登場。かつて北条刑事に逮捕された事を逆恨みしている犯人に盗まれてしまう。

次々とひき逃げ事件を起こして逃走するマシンXを追跡する大門軍団だったが、調査を進めていく内に無線操縦による自動運転車に改造されていたことが判明する。加えて車内に時限爆弾を搭載されていたことも判明し、大門軍団は犯人逮捕とマシンX奪還に乗り出す。

その後、大門と鳩村刑事により犯人は逮捕されたものの、時限爆弾の解除には時間が不足しており、最終的に爆発・炎上した(但し、このシーンに使用された車輛は影武者、後述)。

「運転者」基本的には大門団長が運転していることが多いが、それ以外にも桐生刑事・松田刑事・北条刑事が運転することもあり、大門不在時には主にこの3人のうちの誰かが運転していた。登場当初は、成田空港から海外逃亡しようとした犯人を逮捕するために松田刑事が運転して、あまりの速さに驚くシーンがある。

また『PART-II』第10話では大門がヘリコプターに搭乗したため沖田刑事が、『PART-I』93話「氷点下の激闘」のエンディング直前では大門の指示で平尾刑事がそれぞれ一度だけマシンXを運転している。前述の『マシンX爆破命令』では、奪われたマシンXを無事取り戻した後に桐生・松田・源田の3人でマシンXの運転権を奪い合いになった。一度は源田刑事が運転席に座るものの、大門に「似合わないんだよ。交代、交代。」と言われてあえなく明け渡すというコメディタッチのシーンがある。

この他にも、源田刑事はマシンXの運転をめぐって松田刑事とジャンケンをするも負けたりと、なかなか運転する機会を与えられなかったが、第53話『特ダネの罠』で捜査課事務員・山野美子の歓迎会が行なわれた夜の当直時、および第114話『FBI・指名手配!』での犯人追跡時と、2回の運転が確認できる。

「パトランプの位置」マシンXのパトランプは助手席側の機械の上に設置されており、そのまま車内で点灯される。ただし日産ギャラリーで行われたお披露目式や登場初期のエピソードでは屋根の上に設置されており、一部のプラモデルやミニチュアカーではその状態で製品化されているものもある。夜間では車内でパトランプが点灯していると非常に眩しく、運転に支障をきたすために屋根に設置されたこともあるが(『PART-I』第45話)、夜間でも車内で点灯させていたこともある(『PART-I』第69話や『PART-III』第47話など)。