社員が一貫してハイレベルで戦術を遂行する環境を生み出す「ひらめきポップコーン」効果
街を見ると、段々マスクは外れ、サクラは咲き、飲食店やショッピングセンターや観光地もコロナが明けたかのように賑わい始めている感じがする
私もウイルス感染としてのコロナに関しては、乗り越えたような安心感を感じている…
ただ、経営者としては、どう考えてもこれから起こるであろう、経済の崩壊が心配でならない。材料などの物価高、光熱費などの高騰、コロナ政策も終わり、銀行も融資をしなくなり、ゼロ金利融資の返済も始まる。そうなるとキャッシュフローが無い企業や個人商店は厳しくなり、賃金も上がるわけも無く、当然、消費も低下するであろう。
ただ、全ての人が経済崩壊するわけでは無く、むしろ、コロナでチャンスをつかんだ企業も多い。そうやってキャッシュフローを手にした企業はM&Aというカタチで大きくなっていく企業も少なくない。
個人事業主も企業も本当に本物しか残れない淘汰の時代へと突入すると私は考えています。
だからこそ大事なのは、自分のビジネスは、自分の売上を上げる為のものでは無く、世の中のニーズが本当に必要とされているかどうかが重要となります。
そこで改めて見直さなければならないことは、明確な目標（ビジョン）をしっかりと掲げ、チーム一丸となり、その任務を遂行する覚悟が必要となります。
ビジネスを成功させるためには「戦略」が必要です。戦略が決まれば、方法論を考えるつまり「戦術」を考え、実行するという行動に進むのですが、戦略は目的を達成するための手段です。目的地を決めなければ、そこに到達する方法など判るはずはありません。つまり、全てはビジョン（目的）を決めることが重要となるのです。（ショッカーで言う「世界征服」ですね（笑））
ビジョンを決めるメリットは4つ
① ビジョンは通常では考えられないほどの努力を引き出す。
② ビジョンは戦略的、戦術的判断を下すコンテクストとなる。
③ 共通のビジョンは一体感、チームワーク、共同体を生み出す。
④ ビジョンは企業がひとにぎりの中心人物に依存した状態から脱却する基盤となる。
これからやって来る、アフターコロナによる経済崩壊を乗り越えるには、チーム力が必要となります。だからこそ、このビジョンというのは本当に大切なことだと思うのです。
デザインATOZの「ビジョン」をご紹介致します。
●コアバリュー（企業として市場や顧客に対して約束する価値観・行動基準）
「デザインで誰かの”不”を解消し、喜んでもらって、その対価を頂く」
「最高の戦略・戦術」「最高のデザイン」「最高のカスタマーサービス」その為にクライアントと一緒に最高のビジョンを考える！
ビジネスパートナーとして、もっとも必要とされる会社を目指す！
●ミッション（企業として日々継続して果たさなければならない使命）
「デザインで最強のローカル繁盛店つくります」
●パーパス（社会・世界・環境の観点から考えた自社の存在意義）
ワクワクする社会をつくる。こころ豊かな社会をつくる。文化を守り、新しい文化を創り、魅力的な日本をつくる。個人をブランディングして地方をブランディングし、日本をブランディングする。
●バリュー（チームとして共有する価値観）
ここからが経営者として難しいところへと突入していきます。
経営者が取り組むべき仕事は、ビジョンを持ったカリスマになる事ではない。ビジョンある組織をつくることです。
いくら素晴らしいコンセプトを考えても、質の低い戦術の遂行では、死を招きます。（ビジョンを持ったショッカーがなぜ弱いのか）
しかも組織のメンバーは基準の高いパフォーマンス力（技術力と仕事力）を持っていなければなりません。（ショッカー・怪人が仮面ライダーに負けるのはパフォーマンス力が低いから）
「何でこんなことも出来ないのか、アイツは」と嘆く前に経営者として、その人材は「技術力が未熟なのか」「仕事力が未熟なのか」を分析して、鍛えることが必要です。
人は仕事の重要性を理解すると、仕事に向き合うようになる。つまり、社員が一貫してハイレベルで戦術を遂行する環境を生み出すことが経営者の仕事となります。
明確な目標（共通のビジョン）→チームを動かす能力（リーダーシップ・スタイル）→攻略計画（戦略）→登頂の過程で遭遇する様々な困難を乗り越える為のクリエイティブなイノベーション→卓越した戦術の高いレベルでの遂行（戦術）
任務を遂行する為の条件
① やるべきことが明確である
② 仕事に適したスキルがある
③ 自由とサポートを与えられる
④ 努力を認められる
⑤ 自分の仕事の重要性を理解する
私も経営者のひとりとして、実際に自社でこのBOSS思考に基づいて行動しています。
デザインATOZのビジョンを掲げて、日々、社員と供した結果…
若いデザイナー達が動き出しました。
与えたお題は「会社の若返りとのびのびと発言できる環境づくり」Z世代の若いスタッフがどうしても私に気を遣って、発言することに抵抗を持っていました。私も若いスタッフを育てているつもりでしたが、結果的には老害だったりとか…
そこで、ポップに弾ける「ポップコーン」をアイデアがどんどん弾ける、発言がどんどん弾ける、景気がポップに弾ける！というイメージで「ポップコーン」を今回のイベントのキャラクターにしたことで…
若いスタッフ達が自走し始めました。
何か会議で空気が煮詰まるときは「誰か、発言しなさい」というのでは無く、「ポップコーン！！！！」と叫ぶだけで、空気が変わるのです。
つまり、企業ビジョンをビジュアルにしたのです。
これを機会に、ホームページや弊社の企業ブランディングとして、ポップコーンを使ってブランディングデザインに夢中になり始めたZ世代スタッフ達… 会社が若返り、勢いよく動き出したような気がします。
これからの展開に乞うご期待です！
