先生の椅子…
デザインATOZのオフィスをリニューアルしました。それに伴い、断捨離です。
32年もやっていると、色んなモノがたまっていきます。
建築デザイナー藤井は「これもあれも要らないでしょう」と言うけど、ひとつひとつに起業したときの苦しいときや愉しいときの思い出が詰まっているんです(涙)
それでも、現実は断捨離処分に…
その中のひとつに、私が大学を中退して入社したデザイン事務所の先生… 私の師匠ですが、その方が不慮の事故で亡くなって事務所を整理することになった時に頂いた「先生が使用していた椅子」
今まで、移転やリニューアルをしたときもこの椅子だけは持ち運んでずっと使用していましたが、今回、役目を終えてサヨナラとしました。
起業した20歳ぐらいのとき、バブルははじけ、何もかもどうして良いのか判らなかった時もこの椅子に座って「先生ならどうしたのかな」と考え判断をしていたのを思い出します。
そんな私も、もう54歳… 先生が亡くなった32歳という年齢はとっくに過ぎていますが(苦笑)
私も最近考えるのが「世代交代」というコトバです。
弊社にも若いスタッフが沢山居ます。
この子達に今まで私が経験してきたことやノウハウを継ぐことがこれからの私のミッションにしたいと考えます。
まだまだ、元気に働ける年齢ですので、これから60歳までには伝えられることは伝えたい… 上手に世代交代が出来るように…
あなた達が俺に勝てることがあると思う?
間違いなく俺に勝っていることがひとつある。
それは「若さ」
俺がどんなに勉強しても、どんなにお金を積んでも、どんなに人脈使ってもあなた達の「若さ」には勝てない。
でも、確実にあなた達に勝っていることはひとつある。
なんだと思う?
それは「経験」これは、これが長い間培ってきた沢山の経験であり、年齢が近くてもこんなにも色々な人生を経験していることは誰にも負けないと思う。
でもそれを、あなた達に伝授したら…
「若さ」と「経験」で鬼に金棒になる。
この話は、新人の若いスタッフによくする話です。
若いスタッフにも、若い経営者にも、まだまだ伝えたいことがいっぱいあります。