「セントコア山口」の増本総料理長
新谷酒造さんのホームページ制作でご縁を頂いた「セントコア山口」の増本総料理長… 梶岡牛「秀吉光寛18」の時もお声掛け頂き、素晴らしい物語の料理を愉しませて頂きました。
今回も我が家の大切なイベントを増本総料理長の料理でお願いしたいと思い、やって来ました。
まずは、〜もなか〜鮎とクリームチーズのパテ、いきなりのビックリ演出(笑)
続きまして、SNSでも話題になっている吟醸海老と蕎麦がきのコンポジション 昆布出汁のジュレと共に… 金雀の酒粕を餌に混ぜて育てられた車海老を金雀でマリネし更に昆布締めにしたという逸品… 海老から香る日本酒が品良く、更に昆布出汁のジュレと蕎麦がきのマッチングが上品。
続いて、登場したのはコチの冷燻 びわと春の緑…
リンゴの木のチップの香りとびわのフルーティーさ、そしてエンドウ豆の実とはなっこりーの実が生というのがポイント。
燻製の香りとびわと春の緑が絶妙にマッチング。
ライ麦ブレットに付けるバターが塩分控えめの味も控えめなので、ライ麦の素材を香ばしく感じられる逸品です。おかわりしたくなる(笑)
瀬戸内の恵み スープどポワソン…
継ぎ足し、継ぎ足しで作られたスープも味が濃くないので、炭火で炙った半生のサワラから感じる香ばしさと瀬戸内の魚介類のアンサンブルが愉しめる
そして、梶岡牛の登場です(笑)
バイオレットマスタードソースもまたほぼほぼ主張せずに梶岡牛のサーロインをしっかりと引き立てています。
名バイプレーヤーであるタマネギのグリルは、ビックリするくらいの甘さと柔らかさ、さらにタラの芽の天ぷらや菊イモなど、全てが良い仕事しています。
さて、メインディッシュの登場です!今回の梶岡牛は「秀吉光寛18」ではありませんでしたが(笑)ビックリするくらいの甘い脂が美味いと舌を唸らせます。
増本総料理長は最後まで手を抜きません(笑)日向夏のブリュレとそのソルベ
日向夏に焦げ目をつけて苦味と香ばしさを引き立たせ、日向夏のソルベには、日向夏の皮を乗せアクセントにしていて、メレンゲの焼き菓子を添えています。
増本総料理長の料理は素材と調理の味がする… これは名言と思いませんか(笑)甘いとか辛いとか、調味料の味では無いんです。かといって素材だけの味でも無い。そう、増本総料理長の調理の味を愉しむことが出来る料理なのです。増本総料理長の料理は全般的に優しい味で構成されていて、物語と共に味わいながら食べることで、素材の味とその料理方法(例えば冷燻やその他の食材とのコラボなど)調理の味を愉しむことが出来るんですよね。
このデザートもそうなんです。単に甘いとか苦いとか簡単な感想にはならないんです。
そんな増本総料理長のスピリッツを受け継ぐ職人さん達が…
新しいプレゼンテーションをしてくれました。
珈琲をシェイクすることで、酸化を防ぐ泡を立て、マイルドに仕上げるという…
どうしてそうなるのか私には全く判りませんが(笑)泡のクリーミーさと気泡のまろやかさがいつも飲んでいるアイスコーヒーとは全然違っていました。まさにこれも料理人の技ですね。
今回のBOSS BLOGはコースのお話だけを書きましたが、実は姫ちゃんの物語もあるのです(笑)これはまた別のお話。
何やら、増本総料理長と王丹のコラボイベントも盛り上がったようで(笑)二胡と食の物語が起きそうな予感です。
今回も感動的な料理をありがとうございました!