地産地消とは地元で生産された農林水産物を地元で消費すること
デザイン事務所を1990年に起業して32年以上、沢山の繁盛店をつくってきました。飲食店、物販、ホテルや娯楽施設、美容室、老人ホーム、病院など… 建築デザインだけでなくチラシやパンフレットパッケージデザインや商品開発などなど…
2000年に入りデザインをするだけでは繁盛店をつくることに限界を感じ、当時はまだまだ身近では無かったインターネットを使ったプロモーション、ホームページ制作などもいち早く取り入れました。当時はホームページの役割よりもメディア媒体やチラシ折り込みなどが主流の中、掲示板やブログなどをまめに更新しながら手応えを少しずつ感じ始めていた頃、世の中はTwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどのSNSを一般の人たちが使い発信する事が流行始めました。
しかし、自分たちがパソコンや携帯をピコピコやりながら発信するという行為は、限られた人たちのお遊びでしか認知されなかった世の中… 時代がSNSをビジネスに取り入れるという流れになったときには、SNSを使いこなす人たちとそんなもの使ったことも無いという人たちと二分されたのです。
この頃になるとプロモーションの考え方や販促の方法、商業デザインのあり方もデジタルとどう関わっていくのかという考え方に変わってしまったと思います。
ただし、昔からこだわりを持った人が素晴らしい商品をつくり、それを消費者に伝え、知ってもらい、買ってもらうという流れは変わっていません。それがどんな媒体であろうが、口コミという言葉があるように、人から人へとアナログでつながっていくのです。現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)とかSNSとかデジタルという得体の知れない瞬間に多くの人たちに伝えるという手段だけが世の中を混乱させていますが、良いものを伝えて知ってもらい買ってもらうという本質を考える必要があるのではないでしょうか?
美しく撮った農林水産物を並べた単に格好いいだけのホームページをつくり、さあ!見て下さい!ではなく。生産者さんの人柄やその農林水産物の魅力を、プロしか知らない情報を消費者にちゃんと丁寧に愉しく、面白く、美味しく伝える事を今のデジタルの時代だからこそ、アナログに伝え、つなげる必要性があると思うのです。
今回、下関市の北島副市長と神長財政部長に弊社に来て頂き、以前から進めている下関市の素晴らしい農林水産物を多くの方々に知ってもらい、買って食べてもらう為の仕組みづくりについて色々と議論しています。
農林水産物の生産者さんと消費者、そして行政がどういうカタチでつなげたら良いのか、そこに私が培ってきたデザインのチカラ、ひとに伝えるというチカラをカタチにすれば良いのか、今ここで真剣に考えながら行動に起こしていきたいと思っています。
話がとっても難しくなりましたが、消費者にとって、有益な情報を得て、美味しく愉しい食卓や外食をするための知って選択するための情報の場をつくりたいと思っています!下関市の北島副市長と神長財政部長もノリノリでしたよ(笑)