BOSS思考・映画「ベストキッド」(1984年)で覚悟を決めた瞬間

ベストキッド

カリフォルニアに引っ越して来たダニエルは、不良グループコブラ会に付け狙われ、怪我だらけの毎日。そんな中、アリとアパートの管理人ミヤギ老人だけがダニエルに優しく接する。ハロウィンパーティの夜、ジョニーらに仕返しを試みたダニエルは、逆にリンチに遭ってしまう。ダニエルの意識が朦朧とする中、どこからともなく現れたミヤギがジョニーたちをあっという間に倒してしまう。実はミヤギは従軍経験も持つ空手の達人であった。そして、ジョニーたちの道場で話をつけた結果、決着は2か月後の少年空手選手権で付けることになり、ミヤギはダニエルのコーチを引き受ける。しかし練習メニューはワックスがけや、ペンキ塗りといった雑用ばかり。しかし、一見雑用にしか見えない練習こそが、空手の動きをマスターする特訓であったのだ。

ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド

目を閉じて
信じるのだ
精神を集中
木だけを心に思う

ベストキッド

完璧な松の姿を心に描く
心から表れたものは
常に正しい

ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド

あの少年たちの態度 悪い
カラテは防御だけ
こういうことは先生が悪いのだ
生徒はまねるだけ

ダニエルさん
カラテ ここ(頭)
カラテ ここ(心)
決してここでは無い(帯)

ベストキッド

「暴力 何も解決しない」「バランス感覚と本質」…ダニエルはミヤギに空手の技を教えて欲しいと頼むのだが、復讐のために空手を覚えても何の解決にもならないと話す。

ベストキッド

情けは捨てろ
情けは弱さだ
街でも試合でも
戦う相手は常に敵だ
敵に情けは無用だ!

ベストキッド

拳から何を学ぶのか 人生の姿だ
勝ち負けは関係ない
立派に闘えば 尊敬され 誰にも迷惑をかけん

ベストキッド

道を歩く時
右端は安全だ
左端も安全だ
真ん中を歩けば、必ず…
ひかれて グシャだ
カラテも同じ
カラテをする いい、しないも いい
半端すると… グシャだ
分かるかね

ベストキッド

固い約束をしよう
わしはカラテを教える約束だ
君は習う
わしの言葉に従う 質問はなしだ 約束だぞ

ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド

まず立つことだ
それから飛ぶ
自然の理だ

ベストキッド

バランスが大事だ
バランスが良ければ
カラテもいい
バランスが悪ければ
荷物まとめて帰れ、

ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド

ミヤギはお酒を飲んで酔っ払うと「日本の歌」を歌い「亡き妻の遺影」を見ながら「涙する」というエピソードが出てきます。「日系人はアメリカへの忠誠心も持っている」というのを見せるために、志願して「アメリカ兵」となり、ヨーロッパで戦っていました。その間に「身重の妻」は「急病になり急な出産」になったのですが、「刑務所には医者がいなかった」ために、母子ともども死んでしまったのです。

ベストキッド

ミヤギは「それを思い出して、酒を飲むたびに泣く」という悲劇が語られています。ここでダニエルは「人生は厳しい」ということを思い知るのです。

ベストキッド

静寂の中でミヤギの哲学をダニエルなりに感じ取り、ミヤギの哲学を実践するべくダニエルは練習に励みます。

ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド

学んだことの質を信じるのだ
量ではない

ベストキッド
ベストキッド

バランスはカラテだけじやない
人生すべてだ
人生すべて バランスだ
すべてが良くなる

ベストキッド

肉体的な強さを追い求める指導者と精神的な強さを重視する指導者は大きく異なります。強い精神力を持つ指導者は心を鍛えることを教えてくれる、そして、心の鍛錬を積めば、肉体的な強さも身につく。それがバランスというものだ。精神力の無い者は、肉体的な強さの他に頼る者が無いのだが、ダニエルは怪我を負っていても、精神力で苦境を乗り越えていく。そして、ラストシーンの最後の奇蹟の瞬間となる。

ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド
ベストキッド